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Fedora 20 をインストールした後に行うひと通りの初期設定

月曜日にしていた Fedora 20 のインストール作業に関する記事です。
Fedora 20 の UI はまた少しずつおしゃれに進化していて、これなら職場の PC も遠くないうちにバージョンアップすることになりそうなので、Fedora のインストール後に私がいつもやる初期設定をまとめて書いておきたいと思います。

初期設定は UI 関連のことを中心にしています。私の Fedora の用途は開発環境としてなので、エンジニア的なこともそれなりに含まれていますが、java とか ant とか maven とかのインストールは割愛しています。もし同じようなことをやりたいとなった時に、参考にしていただけるものがあれば嬉しいです。

fedora20_setup.png


ログアウトメニューの表示

以下のコマンドを実行すると、トップメニューからログアウトができるようになります。
$ gsettings set org.gnome.shell always-show-log-out true
右上のトップメニューを開くとログインユーザー名が表示されるようになり、それをクリックするとログアウトメニューが表示されます。
fedora20_setup_logout.png
デフォルトで表示されないのは、思想的にログアウトさせることを意図していないということなのでしょう。ただ、今回いろいろ初期設定をしている間でも何度か再ログインが必要な場面が出てくるので、もう少し簡単にログアウトできるといいですね。

マルチディスプレイの設定

「アクティビティ」 > 「アプリケーションを表示する」 > 「設定」 > 「ディスプレイ」
から、複数のディスプレイが認識されているか確認できます。
fedora20_setup_multi_display.png
ディスプレイ一覧で個々のディスプレイをクリックすると、それぞれ解像度やプライマリーディスレイ/セカンダリディスプレイの設定ができます。また、「ディスプレイの配置を調整」ボタンを押すとドラッグ&ドロップで複数のディスプレイの配置を変更できます。

日本語入力の設定

日本語キーボードを使う場合に、全角/半角キーでの全角ひらがな・半角英数切り換えられるようにします。
私の環境ではデフォルトではこれがきちんと動作しなかったので、他の日本語入力を使うようにします。ここでは mozc をインストールします。
# yum install -y ibus-mozc
ibus-mozc をインストールしたら、再度ログインしてから日本語入力を変更します。
「アクティビティ」 > 「アプリケーションを表示する」 > 「設定」 > 「地域と言語」
から、入力ソースとしてインストールした『日本語(Mozc)』を設定します。
左下の +, - ボタンから入力ソースの追加, 削除ができるので、日本語(Mozc)になっていない場合は、追加してください。
ここで注意するのは、ただの「日本語」とは違う点です。
追加する入力ソースの一覧にはおそらく日本語(Mozc)はないので、リスト一番下の「…」を押してすべての入力ソースを表示させ、選択してください。
fedora20_setup_input.png
日本語/半角英数の切り替えキーは、入力ソース選択後に設定ボタンを押すと変更できます。
IBus かな漢字の設定ダイアログが開くので、ショートカットタブから、各入力モードでのショートカットキーを設定できます。
デフォルトでは、ひらがな入力モードでは Zenkaku Hankaku キーに直接入力モードへの変更が割り当てられ、また直接入力モードでも Zenkaku Hankaku キーにひらがな入力モードへの変更が割り当てられています。必要であれば、それぞれ任意のキーに変更してください。

マウスのペーストボタンの設定

Linux 特有の操作として、通常のクリップボードとは別に、反転させた文字列をマウスボタンからペーストする機能があります。
普通のコピペではドラッグ反転→Ctrl+C→Ctrl+V でコピペができますが、Linux のこの機能ではドラッグ反転→マウスホイールクリックでペーストすることができ、通常よりも操作が簡略化されています。
この(名前も知らない)便利機能ですが、私の Logicool の多ボタンマウスではマウスホイールが別機能になっているため、ペーストができません。
そのため、マウスボタンの割り当てを変更するため、Xmodmap を使っています。以下はマウスボタンの 2 番と 13 番を入れ替える設定です。
$ vi .Xmodmap
pointer = 1 13 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 2
設定の有効化には再ログインが必要になります。

M+IPA フォントのインストール

デフォルトのフォントよりも綺麗な M+IPA フォントをインストールします。
公式ページにてさまざまな派生フォントが公開されています。私はプログラミング用なので Migu 1M フォントを使います。
ダウンロードしたら、展開して.ttf ファイルを配置します。
# mkdir /usr/share/fonts/migu1m
# unzip migu-1m-20130617.zip
# mv migu-1m-20130617/*.ttf  /usr/share/fonts/migu1m/

DejaVu Sans Mono フォントのインストール

DejaVu Sans Mono フォントは Eclipse で Java コードを書く際に私が利用しているフォントです。
Eclipse の Java エディターでは public や import などの予約語がデフォルトでは bold 表示されます。ところが等幅フォントでも、サイズは同じでも bold 体と通常の字体とで表示幅が違うというフォントが結構あって、tab 文字でインデントを入れると実際のインデント幅と Eclipse Java エディターの表示インデントが揃わないことがあります。Eclipse 上ではインデントが揃っているのに、vim や git diff で見てみると揃っていない感じです。
DejaVu Sans Mono フォントは bold / 通常の字体もふくめて等幅に設計されているフォントなので、この問題を解決してくれます。
# yum install -y dejavu-sans-mono-fonts
DejaVu Sans Mono フォントは rpm で提供されているので、yum からインストールすることができます。

フォントサイズの変更、ウインドウの最小化/最大化ボタンの表示

gnome-tweak-tool をインストールすると、通常よりも細かな設定ができるようになります。
# yum install -y gnome-tweak-tool
「アクティビティ」 > 「アプリケーションを表示する」 > 「ユーティリティ」 > 「Tweaks」
から、各種設定を変更できます。
fedora20_gnome_tweak.png
左サイドメニューの「ウインドウ」からはタイトルバーの最大化、最小化ボタンの表示設定を、
同じく左サイドメニューの「フォント」からは各所の表示フォントの設定を変更できます。
他にも多くの設定項目が用意されています。

トップメニューのデザイン変更

GNOME Extensions の Applications Menu はシンプルなトップメニューです。
GNOME Extensions は以下の URL にアクセスしすると ON / OFF ボタンからインストール/アンインストールすることができます。
https://extensions.gnome.org/extension/6/applications-menu/
fedora20_setup_app_menu.png
すっきりとしたデザインで動きが軽いので使いやすいです。お気に入り登録したアプリがメニューの最上段に配置されているのも高ポイントです。

Alt + Tab ですべてのウインドウから切り替える

GNOME 3 になって、Alt + Tab でのウインドウ切り替えで、同種のアプリケーションのウインドウがグルーピングされるようになりました。ブラウザを 2 ウインドウ使っている場合、Alt + Tab だけではそれらを切り替えることができなくなったのです。
しかし、GNOME Extensions の Coverflow Alt-Tab を使うと、すべてのウインドウから切り替えができるようになります。
https://extensions.gnome.org/extension/97/coverflow-alt-tab/
視覚的にも 3D アクセラレーションを使っていい感じになっています。

メニュー項目にバイナリファイルを追加する

alacarte をインストールすると、メニューの項目に「メイン・メニュー」が追加され、バイナリファイルを含む任意のアプリケーションをメニューに追加できるようになります。
tar.gz で配布される Eclipse はメニューへの登録がされないため、alacarte が必要になります。
# yum install -y alacarte
メイン・メニューを起動後に、「新しいアイテム」ボタンを押すと、任意のコマンドを実行するメニュー項目を追加することができます。
fedora20_setup_menulist.png
追加した項目は再ログイン後に反映されるので注意してください。

fstab の設定

私の PC は内蔵の別 HDD に過去に使っていたデータをそのまま持っているので、それを起動時にマウントするように /etc/fstab を修正しておきます。
詳細は過去の記事の「HDD から SSD へのデータ以降」を参照のこと。

Firefox の拡張

デフォルトでインストールされている Firefox をもっと便利に使うためのアドオンです。

FT GraphiteGlow

シンプルでメタリックなデザインのブラウザのスキンです。
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/ft-graphiteglow/

All-in-One Gestures

マウスジェスチャーを有効にするためのアドオンです。
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/all-in-one-gestures/

Tab Mix Plus

複数のタブをコンパクトに表示できます。
https://addons.mozilla.org/en-US/firefox/addon/tab-mix-plus/

Firebug

WEB 開発でお馴染みのアドオン。HTML/CSS/JavaScript のデバックと、ネットワークアクセスを確認できます。
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/firebug/

Live HTTP Headers

WEB 開発用アドオンその 2 です。リダイレクトの動きなどを見るのに便利です。
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/live-http-headers/

User Agent Switcher

WEB 開発用アドオンその3。アクセスする際の UserAgent を切り替えてスマホとしてアクセスしたりできます。
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/user-agent-switcher/

Greasemonkey

特定の WEB ページにアクセスした際に自作 JavaScript を実行できます。
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/greasemonkey/

vim のインストール

テキストはターミナルから vim 派なのでこちらをインストール。
# yum install vim-enhanced
vim というと .vimrc をどう書くかというのが各所で盛り上がる話題のひとつです。とは言え、さすがに私の .vimrc をまるまる公開するのも何なので、替わりに vim をインストールすると使える便利コマンド vimdiff についてご紹介します。
vimdiff は vim で複数のテキストファイルを開き、その差分を色を変えて表示してくれるツールです。私はよくこのコマンドで、差分を取りながらテキストファイル自体も修正していく、という作業をよくやります。コマンド呼び出しが vimdiff だと vi に比べて 5 文字多い(tab 補完するので全部打ったりはしませんが)ので、いつも .bashrc に vd として alias を設定しています。
$ echo "alias vd='vimdiff'" >> ~/.bashrc


  Linux  コメント (0) 2014/01/16 00:21:22


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ゲーム作ったり雑談書いたり・・・していた時期が私にもありました。
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