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新本格魔法少女りすか

知人に薦められて呼んでみました。魔法少女ものです。西尾維新が 2004 年~ 2007 年頃に書いた、少し古めの作品です。今となっては初期頃の作品になるのかと思いきや、化物語(無印)も 2006 年なんですよね。そういえば、2007 年は刀語を書いてた年ですから、昔からすごい量を書いてますね。
りすかの方は、今のところ刊行されているのは3巻までで、今は2巻を読んでいるところです。

内容は魔法使い同士の戦いがメインのバトルものなのですが、西尾維新らしく、勝敗を決めるのにはトリック要素が強いです。魔法使いはそれぞれ使える魔法の特徴や制約があり、いかにその弱点を突いて勝利するかという点に主眼が置かれています。ミステリー小説の推理要素を魔法という舞台装置に当てはめて話を展開している感じです。そういう意味では、推理小説大好きな方には1巻のトリックは若干物足りないものがあるかもしれません。西尾維新のトリックは奇をてらったもの、というよりは、単純すぎて誰もが見落としていて気づかないようなものが多い気がします。反面、理路整然としていて無理が(少)ないので、伏線の張り方や種明かしはけっこうすっきりする印象ですね。

主人公は、小学 5 年の男の子(非魔法使い)と女の子(魔法使い)の二人です。この男の子のほうが幼い癖にかなり外道な感じで、ルルーシュを彷彿とさせます(もちろんコードギアスのほうが後出)。魔法は使えないのですが、仲間にした魔法使いを巧みに操って(使いこなして)敵を倒していきます。それ自体は面白い設定だなーと思うのですが、まだ小5の男の子が目的のためなら平気で人を殺すような展開はどうなんだと少なからず思いました。もう少し年上設定なら違和感もなくなっていくんでしょうが、小学校高学年なんてまだ多感な時期には少し早いですし、厨二病こじらせてやりすぎちゃってますっていうお年頃にはまだ早いのではないかと。

それと、もう1人の主人公の女の子の魔法設定がけっこう(肉体的に)痛い感じです。魔法を使うには自分の血を使わなければならないので、すべからく流血沙汰になってます。血にすごい量の魔術要素が施してあるとか、この辺もライトノベルの読者層にとってはうける設定ですよね。ええ、大好物ですとも。あんまり馴染みのない言葉だったので最初気づかなかったのですが、りすかっていう名前からしてアレですもんね…。このあたりは西尾維新のいつもの厨二病という感じ。
この女の子のキャラ付けについてはまだもう何ひねりかあるのですが、そちらは是非本編を読んでいただきたいなーと思います。

私は化物語の人間模様(特にばさ姉の失恋関係)が大好きなので、薦めてくれた知人様がそんなに言うなら読んでみるかーみたいなノリで読んでみたのですが、確かに西尾維新らしさ全開ですし、全体を通して一番の謎はハートフルなものだったので楽しめました。ちなみに、今流行りのクトゥルー神話ネタも少し入ってます。<span class="st">(」・ω・)」<em>うー</em>!(/・ω・)/<em>にゃー</em>!</span>
  雑記  コメント (0) 2012/04/25 07:46:17


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プロフィール HN: ももかん
ゲーム作ったり雑談書いたり・・・していた時期が私にもありました。
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